Labo.299

いつも「なにか」をじっけんちゅう。

【検査通院記録:中編】はじめてのおつかい・PET/CT検査の巻

 前編:院内オリエンテーリング歩け歩け大会↓

 【業務連絡】長くなりそうだったので3つに分けることにしました ( ゚∀゚)o彡°

 一日目から待ちや他科との連携の問題をまざまざと見せつけられた気分だったけれど、気を取り直して後日(1週間後)、血液内科の指令でCTとX線の検査。

 X線は例の白黒ガイコツ写真を撮るだけなので手間はなかった。CTは「造影剤」というものを腕から注入して撮る=注射…注射ァァァ!!!__(⌒(_;ω;)_プルプル

 注射が好きな人なんてそうそういないだろうが(例外:妹。「気持ちいいじゃん」…いや、わかんねぇよその感覚)、私の場合、好き嫌い以前に恐怖のイベントなのだ。3年くらい前までは注射を打たれるたびに、処置室を逃げ回って看護師さんに羽交い締めにされながら打たれては、激しくギャン泣きをしていた。子供か。子供だ。

 しかし、ここ数年で検査で血を抜かれることも多かったので慣れてきたのかもしれない、痛いのは最初だけだった。あと、付き添いの旦那が後ろからガン見しているから意地でも泣けなかった。ここで泣いたらそれをネタに、何ヶ月いじられるかわからない。

 即日結果発表かと思いきや、今度は3日後に予約を取らされ(しかも午前中…_:(´ཀ`」 ∠):_prpr)そのままお会計に直行。ちなみにこのたった2日の通院で、諭吉が2枚飛ぶか飛ばないか。血抜いてX線撮ってCT乗って、外科と血液内科を行ったり来たりするだけでこれくらいかかった。もうなんか麻痺して、高いのか案外お得なのかわからない。

わぁいおつかい778おつかいだぁ~いすき(棒)

 さて3日後、いよいよ全てが明らかに…ならなかった。血液内科で輪切りにされた私の臀部一帯を眺めて説明されたことを要約すると「リンパ腫が複数あり、他の検査も必要だがウチに設備がないので厚生病院に行って"PET/CT検査"っていうのを受けて、あと、こっちでも検体欲しいから外科で手術の手配をしましょう」みたいな感じ?

 ほう、設備がない? 仮にも「医療センター」を名乗っているのに? 厚生病院、市立病院、公済病院、労災病院、社保病院、大学病院、スペルマン病院(←多分日本で一番恥ずかしい名前)などの大病院よりも強そうな名前なのに? まぁ、ないものはないで仕方がないよね。「名前負け」ってこういうことか、と思いました、まる

PET/CT検査ってなぁに? どうやってするの?

 というわけで後日やってきた厚生病院。本館で受付を済ませ、別棟にある「先端画像医学センター」へ進むと、そこは病院かと疑いたくなるような光景だった。

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 ホテルの受付のようなエントランスホール。なんかセレブ。

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 座ると沈む、クッションの利いたソファー。なんかセレバー。

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 待機室はオットマン(=足置き)&小さいテレビ付き。あぁもうセレビスト!!

 「医療センター」の称号は、この病院にあげたらいいんじゃないか?(笑) ただ、通うとしたら私一人では絶対無理。院内歩け歩け大会で既に死相が見えていたのに、公共機関利用なんてどこで力尽きるかわからない。でも、通院のたびに旦那に有給休暇を取って貰ってもなぁ…。付き添いで会社休みまくってクビにでもなったら即詰むよね。

 さて、「PET/CT検査」(以下「PET」)とは何か。それは、がんの早期発見に有効な「ポジトロン断層」+CTという複合的な撮影医療機器だ。その特長をまとめると。

- たった一度の撮影で全身の状態を診ることができる
- 画像ですぐ良性・悪性の判別がつく
- 1cm前後の小さながんも見逃さない!

 何この頼もしいコ。おばあちゃんウットリだよ。おまけにいろはす」500mlペットボトルのサービス付き。まぁ、検査料の中に入ってるんだろうけどね!

 受ける前の下準備は、検査の4時間前に絶食することだけ。あめ、ガム、牛乳など糖分を含むものは厳禁、それ以外は常備薬も服用していいしタバコも吸っていい。ちなみに、検査施設は2階にあり、受診者しか入ることができない。かかる時間は3~4時間。ハブられた旦那はさぞかしヒマだったことだろう。スマン(´Д⊂

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 で、これがPET。この造形といいポジトロン何とかといい「目標をセンターに入れてスイッチ」という言葉が頭をよぎったのは私だけではないはずだ。ないよね? ね?

 貴重品をロッカーに入れて、待機室に入り、いろはす飲みながら名前が呼ばれるのを待つ。やがて呼ばれると検査室に案内され、「FDG」という、ブドウ糖に似た検査薬を注入される。がん細胞は正常な細胞に比べて3~20倍ほどブドウ糖がお好きなようで、その特性を活かした検査薬らしい。それから全身に薬が巡るまで再待機。

 これが長い。この検査のメインを張る時間、およそ1時間~半。悪性腫瘍が大好物・ブドウ糖に釣られてたかるまで、このくらい掛かるのだそう。3DS持ってくりゃ良かったと後悔したけれど、その日は偶然にも夏の甲子園決勝、地元・仙台育英VS東海大相模の試合が生中継! 打たれて打たれて、打って打ちまくって同点! うぉー!

 …という盛り上がったところで呼ばれるのは罰ゲームですか…orz

 まずトイレに行き、あとはPET検査台の上に寝転がっておとなしくしているのみ。だいたい30~1時間(2回撮影する場合)くらいが目安だ。私だけ上階に上がって既に2時間が経過していた。旦那、寂しくて死んでるんじゃないだろうか…と思ったら、近所のラーメン屋でおやつラーメンしていやがった。「んまかったです!」だと。絶許。

 頭のてっぺんからつまの先まで台に診て貰ったら、すこし休憩してお会計しておわり。ぶっちゃけおいくらかといえば、諭吉3人差し出して小銭が少し戻ってくるくらい。ここまでで医療費、うちのゲーセン代*1を軽くブチ破りました…グハッ_:(´ཀ`」 ∠):_

 これにてPET検査--------終了-------。ここはあくまでも検査をするだけの機関であり、いくらその場で白黒がつくとはいえ、その詳細は医療センターに送られ、血液内科と外科に共有され、次に私が検体摘出手術をしてその結果が出るまで私自身には教えてもらえない。というわけで、次回、検体摘出手術の巻。場所柄、ほとんど下ネタです。
 

*1:二人でだいたい100円玉400~500枚