Labo.299

いつも「なにか」をじっけんちゅう。

名画「で」遊ぶシリーズ12/みんな大好き『ダナエ』詰め合わせ

 Amati(@KOKSAmati)さんお待たせお待たせ~( ノ゚Д゚)

 ということで、今回汚される名画は、Amatiさんからのお題『ダナエ』。検索すると嫌になるほど出てくるんだダナエ。いろんな画家が描いているんだダナエ。これだからギリシャ神話は…というか、汚す前から既にヨゴレの予感プンプンなんだダナエ。

 この際詰め合わせという感じでお楽しみいただけたらと思うの、ダナエを。

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 作者不明/ルーブル美術館所蔵

ダナエさんの紹介

 ダナエ(ダナエーともいう)はギリシャ神話中の国、アルゴスの王女。すくすくと、それは美しく育った娘を、ある日とーちゃんが青銅の部屋に幽閉してしまう。何故なら、後継を望んで神託を求めた際、返ってきたこたえが「息子は生まれないけど孫に男の子ができるぉ。で、王は多分その孫に殺されるんじゃないかなぁ」というもの。

 怖れた王が娘を閉じ込め、誰の手にもかからぬよう保身にはしった気持ちはワカル。しかし、この世界はギリシャ神話だ。アルゴス王の娘が超美麗に育った以上、呼んでもいないブレーキなしの列車が迫る。全知全能の煩悩神・ゼウスだ。

 狙った獲物は逃さない、でも正妻のヘラに怒られるのは怖い。三大欲求が全部性欲なんだろうゼウスは美女との逢瀬に全知全能を無駄遣いする。そして黄金の雫となってダナエに降り注ぐ。こうしてダナエとの逢瀬も成功させるが。

 ここまでしてヤりたいのかゼウス、と思うと頭が不憫でならない。

 その後、ダナエはあの石眼メデューサを成敗する英雄ペルセウスを産み、父の助けで国を離れて島生活をしてたとか。あと、何かの式典の時に偶然居合わせたアルゴス王の頭に(足という説あり)ペルセウスが円盤HITさせちゃって神託が実現したんだけど。

 その辺はどうでも良かったらしく、当時の画家さんは上の画(調べてもわからなかったけど誰か知ってます?)ばっかり描きまくり。いいのか、公開本番だぞコレwww、いいのだ、ギリシャ神話にタブーなし! さぁ数ある中から数点汚してみたぉ。

ヤン・ホッサールト画のダナエ

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 ヤン・ホッサールト/アルテ・ピナコテーク所蔵
 
 世界で一番最初に描かれたダナエ。ヤン・ホッサールトは、16世紀フランドル(今のベルギーとかスペインあたり)の画家だ。お前が元凶か。

 このコ、数ある「ダナエ」の中でもかわいいと私は思うの(←好み)。それが朦朧としているのかうっとりしているのかわからないけれど、半裸に脚を広げて黄金の雨(ゼウス)を受け入れている陵辱感。それ見るともうなんか…悔しいっ!(←嫉妬www

 このダナエの素晴らしいところは、古典的な雅にも通じる「着エロ」のエロさ。着崩れた服は黄金の雨を受けピッタリ肌に密着していることだろう。交差した足元もなまめかしい。でもね、最初からぶっかけプレイはねーだろマニアックだろ。ダナエだって放心もするさ、今すぐヘラ様をここに呼び、ゼウスにキツイ灸を据えてやればいいのに。

レンブラント画のダナエ

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 レンブラント・ファン・レイン/エルミタージュ美術館所蔵

 17世紀オランダの画家レンブラント再び。
labo299.hatenablog.com

画的にはあまり面白くないんですけどねぇ(←すっかり全裸慣れ)、いわくが色々あってそっちが面白い。まず等身大サイズで描いたため、全体的にデカく仕上がってしまい買い手が長年付かなかったこと。いきなり肩の力が抜ける阿呆っぷり。

 あと、極み付けはこのエピソードwww

『ダナエ』は1985年6月15日に、後に精神疾患の診断が下されるリトアニア人の青年から硫酸を浴びせかけられた上に刃物で二回切りつけられた。これにより画面中央ほぼ全ての顔料が溶け落ち、水滴状になって垂れ下がるという大きな損傷を負ってしまう。中でも大きな損傷を受けたのはダナエの顔、髪、右腕、両脚だった。

動機について男は、自分はダナエに誘われ、そして交わるために行為に及んだと話した。ダナエの股間に突き刺したナイフも、硫酸で絵を破壊したことも、この交わりの代替を目的にしていた。

 この辺で私の腹筋の堤防が一気に崩壊www あれか、二次元萌えか。

 確かにレンブラントの描くダナエは、女性らしい繊細で柔らかな様子をリアルに表現している。脇息(?)に圧し当てられてポロリと覗く胸の柔らかさなど、想像に容易い。でも、きょぬーではないよね、レンちゃんはちっぱいが好きなんだきっと。

 そんなダナエに本気で恋をしてしまった青年は、のちに私の周りに(リアルで)最も多い「嫁でナニして寝る」人たちのパイオニアと言えるだろう。偉くねぇけどなwww

コレッジョ画のダナエ

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 アントニオ・アッレグリ・ダ・コレッジョ/ボルゲーゼ美術館所蔵
 
 このダナエからは諦観しか感じられないのは気のせいだろうか。両手でしっかり衣装の裾を持って拒んでいるのに、体育会系肉食天使エロスがここまで脱がし、ゼウスに向かって「さぁ、今ですよ!! よぉく狙って!」と呼びかけているようにしか見えないのも気のせいだろうか。つか、エロスよ、そんな座り方したら将来使い物にならんぞwww

 ところで、向かって右下端のガキのつがいは何をしているのだろう(←何でいるのかが先なる疑問なのだが)…え、黄金の雨のつまみ食い!? ヤメロ、そんなことしたらゼウスの強力なスペルマンパワーで、体の内からはじけ飛んじゃう!!(←北斗の拳みたく)

クリムト画のダナエ

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 グスタフ・クリムト/Galerie Würthle所蔵 ※ワーフル、個人のコレクションと思われる

 最後は19世紀末オーストリアの黄金(文字通り)時代を築いたクリムトで…っつかコレどんな体位だよ。箱詰めプレイですかそうですか。

 このダナエは他とは違い、ただひたすら官能に耽っている。火照った頬、乱れた髪、乳房を掴みながら積極的にゼウスを受け入れているようだ。対するゼウスもまた、様々な形状の雫となってダナエに官能的な揺さぶりをかけている。この変態め。

 こうしてゼウスのオタマジャクシは降り注ぎ、アンアン悶えるダナエ。よく見たら片手で自分の股間をまさぐっていないか!? クリムトのダナエはビッチなのか!? 否、今まで常に受身だったものが自ら求める、新しい女性像を象徴しているのかもしれない。オナヌーまで併用してかなりイケイケだ。そして、黄金部分が一層みだらに見える。

 それにしても、ヘラ様は何を思って野獣を放牧しているのだろう。めちゃくちゃ嫉妬深いくせに、旦那の浮気を見落としすぎwww 不憫でならない。

まとめダナエ


おしまいです(キリ

[壁])≡サッ!!

名画汚しシリーズ目録

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