転勤族あるあr…さすがにこれはねぇよ! 約30年前の世にも悲惨なおれの転入試験の話を聞いてくれ(`;ω;´)ブワ
以下、高校の学年末で転校するという設定でお伝えします
実家はいわゆる「転勤族」。ゆえに私は小中高、それぞれ別の地域で卒業した。小学校は札幌、中学校は釧路、高校は仙台、と。いつも学年末の終業式と共に去る感じだったので、「転校」という感覚はあまりなかった。高校時を除いては。
高1の終わり、ちょうど今くらい*1の頃に「仙台に転勤だ」と父から告げられた。今まで北海道の中を小さく動いてた(ちなみに生まれは室蘭)ところにいきなり内地。道内以外にも支社があったんだぁ、と感心したのはさておき、困ったのは私の処遇である。
残すor同行させる、という家族会議の結果、全員で行くことになった。私は残りの2年間も全うしたかったので残りたかったけれど、「家族はみんなで」というパパ上の声で撃沈。け、決して私に信用がなかったわけじゃないんだから!(←震え声)
義務教育でもない高校を途中で変わるとなると、避けては通れぬ壁がある。そう、それは転入試験! ちなみに、何らかの事情で一度高校生を辞めていた人が復学する時に受けるのは編入試験だ。ごっちゃになりやすいケド、試験内容に大きな差はない。
強いて挙げれば試験範囲や手続き方法だろうか。私のように「転入」だと全部学校が手配してくれるのに対して、「編入」は自分でやらなければならない。大変だ。
さて私の場合、この転入試験は不運のミルフィーユだった。あんな体験したことない。今でも鮮明に思い出せる。もうそろそろ忘れたい。忘れさせてくれ(´Д⊂
地域の学力偏差値の違い、自然、あらゆるものが私を拒む
転勤、転校が決まってまずやることといえば当たり前だが、担任にその旨を報告し、あちらの教育委員会へ転入の意思を伝え、力添えを請うこと。担任だけでなく副担や各指導の先生なども加わり、私がやっていけそうな学校を探してくれる。が…。
その時たまたま(パパ上曰く)北教組と日教組が喧嘩をしていたらしく、転勤先の高校の情報、学校偏差値や編入試験の情報を手に入れるのにかなりの時間を費やした。急を要する書類や情報をFAXすりゃいいものをわざわざ郵送とか。これが効いてか、
担「時期的にほとんど終わってる+一番低い学校でも多分無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ」
ううっ、こんなところでよそのケンカのとばっちりを受けようとは…orz あれ以来私は、教組も教祖も信じていないし許していない(ゴゴゴゴゴゴゴ…)。
1校だけ、一番偏差値が低いとされている学校の転入試験がまだ間に合うようだった。偶然、社宅になる家が同じ団地内、むしろ私はここに入らなければならないと感じた。でも、担任曰く、今の学力レベルでは箸にも棒にもかからない。
個人がどうとかじゃなくて(それもあるがw)、地域的に釧路から見る仙台は「高み」なのだ。仙台>(嘆きの壁)>釧路って感じだ。*2
これでも釧路の高校は釧根地方で1~2番目の進学校と言われていて、私はその中で、まぁ、本当に下の方だったんだけどwww だから、移転先の県立市立高校1校2校くらいは何とかなると思っていたのが甘かった。仮に私が学年トップでも難しいだろうというのが学校側のアドバイス。マジでか。つーか日付。
試 験 日 今 週 末 や ん !! ( Д ) ゚ ゚
慌ただしく荷物をまとめ、逃げるように釧路にさよなら。終業式も出られなかった。そして悲劇はここからが本番だ(´Д⊂ さぁ皆様ハンカチのご用意を(
5時間かけて新千歳空港、そこでまさかの足止めを食らう。搭乗予定の飛行機が、仙台空港に雪が降っていることを理由に休航になってしまったのだ。試験明日なのに。もちろん試験優先で陸路に切り替え、乗り継ぎに乗り継いで明朝7時に仙台駅到着。
飛行機なら1時間ちょいで((((((っ・ω・)っ ブーン、ってところ何時間掛かったと思う? 16時間だってよ信じられない\(^ω^)/ しかも、どの電車も満席なのでずっと立ちっぱ=寝られません!←乗車率180%超の電車通路で単語帳めくって時間潰しツライw
敵は雪なので仕方ないといえばそれまでなのだが、仙台に着いたとたんカラッと晴れてやがるのがもう憎々しい。それより本番当日だよ、今7時過ぎで試験開始9時ということは少なくとも30分前には学校に行って手続きをしていないとだめよね。
そんなわけで家族に荷物を預けてタクシー飛ばして現地入りして、受験資格はギリギリOK。今みたいに何でもググれば出てくるものじゃないから堅実にタクシーに頼っちゃったけれど、まさか駅から6000円強もかかるような山奥とは思わなんだ…orz
鬼倍率!! これに受かったら旧帝大とかでもイケるのではと思う
もう一度言うが、高校は義務教育ではないため、転勤など一家移動が絡まない限り市教委は受身体制だ。*3そういう事情なら学校が手続きをいろいろやってくれるし私もお世話になった。でも、さすがにこれは想定外だったわ。
何で転入希望者が70人近くいるんだよ!( ゚д゚)クワッ
倍率36倍(定員2)とか完全に詰みゲーじゃねぇか!( `д´) ケッ!
自分と同じ境遇の人が同学年だけでこれだけいたのにもびっくりだけど、最後の1校でもこの人数というのが転入試験の恐ろしいところ。他の学校がほとんど終わって受かった人を差し引いてもこの人数。スタートでどれくらいいたんだろう。*4
準備期間たっぷり取ってローラー作戦をかけていくと、「あ、あいつ●●高の試験でも見た…」みたいな馴染みが増えるみたいで。それだけ落ちまくっているということだが、仲間がいると心強いのかな? 違う制服でキャッキャウフフしてた男子が結構いた。
あまりの人数に予定していた面接が中止となり、国数英3科目の点取りゲーム。もちろん私は落ちた。30時間以上覚醒しっ放しでは回るモノも回らない…なーんて、後で自己採点したら数学27点とか、それ以前の問題だったんだけどな!(ドヤァ)
何で転入試験の倍率がこんなに暴力的なことになっているのかといえば、基本的に転出した人数分を埋め合わせるためなので、募集人数が圧倒的に少ないのだ。転入制度のない高校も存在する(県立の場合。私立は不明)。この学校は4月から2年生という人が二人しか転出しなかった=その分定員2で試験やる、みたいな感じの実施だったのだろう。
あまりの無体なスケジュールに同情したのか、父の会社のツテで某私立女子高(当時)に2回目の転入試験を実施するよう口添えがあったようで、かろうじて高校中退になるところをまぬがれた。私の他に2人、前の試験で見た顔だった。全員合格☆
中途半端な時期の転校なら、受け入れ体制がある学校であれば随時学校同士で書類を整え、転入試験+面接→よほどのことがない限り合格になっていただろう。それでもあの高校は落ちてたと思うけどね ( ;゚∀゚)アハハハハ八八ノヽノヽノヽノ\/\
しかし学期末とか年度末の転校はやばい。特に後者。公務員のとーちゃんとかが家族を連れて一斉移動するのだろう。倍率はだいたい10倍から無限大。やだ怖い。
まとめるとこう↓
- とーちゃんorかーちゃんが転勤族の場合どうするかを考える-オヌヌメは悪いけど単身赴任してもらうこと。中退の危機と比べれば1~2年の我慢はのちの糧になる。多分。ちなみにウチは「置いてくればよかった」と後悔された。解せぬ
- どうしても一家転居なら年度末は絶対避けたい-あの県立高校の試験が最後だったのに…落ちた受験生は元の学校に戻るか、高校中退浪人になる(´Д⊂ 60人以上がそんな憂き目に遭うなんて信じられない世界だ。変な時季に転校させたい
- そこでやっていけるレベルかどうかを考える-これに関しては通っている高校に丸投げしていれば答えは出る。DランからEランへの転入を希望していたが、北海道の偏差値と内地の偏差値は同じ数値でも異なる(道<<<内地)。財布は痛いが私立も視野に入れなければならない。アズ・スーン・アズ・ポッシブル
- 余裕を持ってお国入りすること-私みたいに超ギリギリ、ダメ絶対(`;ω;´)
- 対岸の火事的なケンカに注意-当時の話なので今は案外仲いいのかもしれないし、FAXやお手紙じゃなくてもメールという手段が今はある。まぁ、既読スルーという手を使われたらそれまでだが。あーホント貰い事故みたいな目にあったよ
ちなみに、転入した某私立女子校は超ヌルかった。国公立大合格者が出たら胸像が建って、学校の祝日になるんじゃないかというくらい(←当時の担任談)。私は学年上位を維持し続けた(理数以外)。学年ビリ常連が転校してオイシイ目も見られたことだし、今となっては良かったと思っている。釧路、頼る親戚とかいなかったしな…。
以上、30年前の話なので今とは差異があるかもしれないし、ないかもしれない。転勤が伴う、高校生のお子をお持ちのご家庭と高校生諸君に参考までに。おちまい。