名画「で」遊ぶシリーズ10/ティツィアーノ『エウロペの略奪』
ドルンドルン、ドルルルルルルルルルルルルルル…(←何かにエンジンを更かしまくっている音)
いやー、いろいろありまして、前回からまた随分経ってしまいました。
今回は某肝油ねこ・よつば姐さん(@4leafclover7)からジリジリと迫られていた、もう絵ヅラからして「さぁ、一発ハジけてみよ( ゚д゚ )」と言わんばかりのお題。ティツィアーノ…QWERTYで打ちづれぇよ、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作『エウロペの略奪』。ぬこお待たせ。\ルネサンス期の絵画は裸族イパーイDE汚し放題ねっ!!/
ギリシャ神話を題材とした作品で、アメリカはボストンの「イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館」の目玉収蔵作品として知られている。ストーリーの内容はだいたいこんな感じ。くっそ、ギリシャ神話とローマ神話、ごっちゃになるわ( ゚д゚)クワッ
- 海岸で侍女と遊んでいた美王女エウロペに、すーっと牡牛が近づいてくる
- 「あらやだナニこの子KAWAII♡」と警戒心ゼロで牡牛に跨り花冠までセット
- 途端に本気を出した牡牛がUターン⇒イチモクサンへと遠くを目指す
- エウロペ「あーれー」、侍女たち「( ゚д゚)ポカーン」のうちに海岸退場
- この瞬間、約1秒足らずの出来事(←んなワケねぇwww)
結局エウロペはあちこちドナドナされた果てに、クレタ島であわれ牡牛の餌食に。獣KANとかいいのか、ギリシャ神話。よくキリスト教圏で存在を許されてるな、と。
姫たるもの
この、牡牛の上でヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ しちゃってるのがエウロペ。古代地中海に栄えたフェニキア(←語はアルファベットの元となるなど、多様多彩な文明が存在したらしい)の王の娘、つまり姫だ。なのに、そのお姿たるやあまりにもエロス。
片乳ぽろりとか足のだらし無さにエロス。姫たるもの、もうちょっと慎みを持ってないとこういうふうに簡単に拐かされるから気をつけましょうね、という啓蒙画と思われる。学校や町内会で配ってみてはどうだろうか、この画。まぁ仕方がない。
気絶してたんじゃしょうがないよね。そりゃびっくりだよね。エウロペ(´・ω・)カワイソス
神たるもの
さて、牡牛の正体だが、実は神々と人間たちの父たる存在、最高神ゼウス(ローマ神話ならジュピター)。この眼、もうギンギン。顔文字で表現すれば(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ
娘一人拐かすのに家畜化ってどうなんですか。念に念を入れた従順な仕草で油断させ、獲物をきっちりゲットしたのはプロ(←何の)の仕事だと思うけれど、最高神としてのプライドとかねぇのかよ。人間の娘ひとり手に入れるのに必死すぎる。が。
女神や人間と交わるときのゼウスはしばしば変化したとされ、ダナエーのときには黄金の雨、レーダーのときには白鳥などの獣の形に変身したといわれる。※ゼウス - Wikipedia
あ、うん。性癖じゃしょうがない。しかし黄金の雨に変身してコトを為すとか、発想が斜め上過ぎて想像できない。スライムみたいなのにヌルヌルと全身を這われている感じだろうか、やだーこんな変態神やだー(´Д⊂ こんなグロギリシャ神話やだー!
あちこちを転々としていたのには理由がある(多分)
最終的にクレタ島でグヘヘ、と至るまで、二人(一人と一頭?)はかなりの土地を転々としている。それらの土地はやがてヨーロッパとよばれるようになったそうだ。どうやら木星にも寄ったらしい(嘘)。 ※でも、木星の第2衛星「エウロパ」の名の由来なんだぉ
エウロペだってどこに連れて行かれるか不安だったろうし、ちゃっちゃと目的地行ってコトを為しちまえばいいものを、わざわざ転々とする理由はひとつ。そう、姉であり正妻でもあるヘラの嫉妬の炎から逃れるためだ。
みんなゼウスに凌辱された被害者だというのに、女の恨みは女に向く。嫉妬に狂ったヘラによって復讐された女神や人間、その子孫は数知れずで、これを理不尽と言わずしてなんと言おう。あぁ、ゼウスさえおとなしくしていれば(ノ∀`)タハー
もうティンコ丸出しだけど絵画だからいいよねゲージツだからいいよね。彼らは縁結びの神キューピッドのような姿をしているが、キューピッドはローマ神話の神なのでここではエロスということにしておく。っつか何もしてないのにエロスって(´・ω・)カワイソス
彼らはゼウスが蒔いた、対ヘラ専用、浮気発覚防止シールドだ。または文字通り"盾"だ。ひでぇな、ゼウス。しかし縁結びの神であるが故に、エロスたちは二人を無事結ばれるようにしなくてはならない。ヘラがどんなに恐ろしくても、ゼウスのためにヘラの直感ビームを逸らすお仕事をするしかないのだ。
「ヘラ様マジ怖いよー、やだよー、毎回毎回ひどいよゼウス様」
「バレたら僕たちも同罪だよ、怖いよーさっさと送って帰ろ!」
そんな愚痴が聞こえてきそう。いや、絶対愚痴ってる。結論:ゼウス最低。
他にもあるよ(・∀・)『エウロペの略奪』
スペイン・マドリードにある(多分←おい)プラド美術館が所蔵している、ルーベンス(ネロとパトラッシュの最期を飾ったあの画を描いた人)も、ティツィアーノに倣って一枚残している。色が明るい分、これから拉致られアレされる悲愴感は少ない。
この神話は人気物件らしく他にも描いた画家をあげるとキリがない。ないので、いろいろ見比べた中で「うわ、ちょwこれwwはwww」とちょっと嫌な感じでアトをひいてしまったのを最後に一枚おいてシメとする。イヤな感じおすそ分け(´・ω・)っ←いらねぇ
ティツィアーノやルーベンスなど14世紀の人々から離れて19世紀スイスの画家・版画家、フェリックス・ヴァロットンによるもの。500年近く経ってよりアニメに近くなりましたwww(特に美尻) 少女プラス動物…後のスタジオ○ブリである(大嘘)。
今回はここまで。よつにゃん、お題ありがとうでしたヽ(*´∀`)ノ