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Labo.299

いつも「なにか」をじっけんちゅう。

名画「で」遊ぶシリーズ7/様々な『キリスト降架』で遊ぶ

敢えて『降架』

 新約聖書におけるキリスト物語のクライマックスが、イエスが磔刑に処され三日後に蘇るというもの。磔刑のテーマをざっくり区切ると『昇架』『磔刑』『降架』の三つになる。架けられるところや磔にされ槍を刺されている様子、イエスの亡骸を弟子たちで降す光景。様々な画家たちによって、様々な視点で描かれている。

 が、人気テーマの悲しき性かな、昇ったのもお仕置き中なのもまとめてあれこれ観てみたけれど、どれも似たり寄ったりというか…。そんな中で唯一、『降架』の中で噴飯モノ数点←噴くようなテーマちゃうでw

 というわけで、久々の名画いじり、名画汚しのお時間DEATH(σ`・ω・´)σ

ルーベンスの『キリスト降架』

 まずは基本形。あのダダ泣きアニメフランダースの犬最終回でも題材にされている。徹底的に試練、挫折、追い詰められていくだけの辛いアニメだ。

 畳み掛けるような不幸、とはこのことだろう。貧乏を理由にG.Fのアロアと引き離され、牛乳運びの仕事は新参業者の介入で虫の息、じーちゃんの死、風車小屋の火事で疑われて村八分、絵画コンクールに出品したものの落選(この辺の順番はよく覚えてない)、最期は衰弱&餓死。夢もチボーもねぇよ。それでいいのか『世界名作劇場』。

 実際、アメリカでは最後まで悲惨すぎて子供に見せられないと思いっきりハッピーエンドに改ざんされている(ネロは画家として成功しアロアと結婚)し、ヨーロッパでは「負け犬の死」とまで酷評された。なのに何で私たちは、この救われない物語が好きなんだろう。きっとMが混ざった日本人のDNAに訴えるものがあったんだね!(ない

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 聖母マリア大聖堂(ベルギーアントウェルペン)に収蔵され、『昇架』とセットになっている。ネロが死ぬほど観たかった画がこれだ。作者は17世紀フランドル(現ベルギー)の画家、ピーテル・パウルルーベンス元々有名な画家なんだけど、この画が「フラ犬」に登場して一気にブレイク、物語の舞台であるアントウェルペンには、聖地巡礼とばかりに日本人観光客がこぞって押し寄せたそうな。

 400年も前に描かれたものとは思えない、繊細で優美、そして鮮やかな色彩が目を惹く。っつーか派手だ。この画を観て満足したネロとパトラッシュはゆっくりと冷たくなっていき、上から全裸天使ーズが「お客さん閉店ですよ」とばかりに命の暖簾(のれん)を下げにやってくる。ということは、この画に殺されたとも考えられないだろうか。ザキ、デス、ムド系の即死魔法が、この画にはかけれられていたのだ…嘘だけど。

 そんな芸術度の高いこの作品、突っ込む余地はまるでない…かに見えたが。

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 こっ、こいつまだ息があるぞ…。そして最愛の弟子であるヨハネ(赤い衣)に、ゆっくりと自分のおいなりさんを…そう、イエスは元祖・変態仮面だったのだフオオオオオオオオッ!! パンティを被らなくても技が発動するあたりさすが神…っ!(違

 そして周囲は、イッた目をした我が主を嘆き、担ぎ布を揺さぶったりするなどして安らかな死を促している。右腕に触れようとしているのは聖母マリア=母だろうか。もう表情だけで「大丈夫かしら、この子…」みたいな心情が容易に想像できるよね。

アンジェリコの『キリスト降架』

 サン・マルコ美術館(イタリア・フィレンツェ)に所蔵されているフラ・アンジェリコ作。正式名は『十字架降架』だ。アンジェリコの作品に関しては、以下のエントリでも触れている。列福され聖人に次ぐ力をつけた、画家アンジェリコ恐ろしい子 そんな彼の世界観が盛り込まれた降架シーンがこちら↓

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 身内だけで悲嘆に暮れながら主を降ろす姿を描いたルーベンスと比べると、何だろうこの陽気さはヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ というか、ガチで祭りにしか見えない。

 だいたい何ですぐ奥に市街地みたいなもの(左上)があるのだ。磔刑がこんな近所で行われていていいのか、住民的に。そんな疑問も「イエス・キリスト死亡祭」と考えれば納得がいく。イエスの処刑はお祭りのメインイベントだったのだ。

 群がる人々、野次馬天使、市街地にはきっと屋台が並んでいたに違いない。

ファン・デル・ウェイデンの『キリスト降架』

 ロヒール・ファン・デル・ウェイデンも、ルーベンスと同じフランドルの画家。しかし、活躍したのは15世紀と200年ほど先。生前から名声を得た画家のひとり…とかどうでもいいよね(鼻ホジ)。こちらも正式タイトルは『十字架降架』だったよ。

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 プラド美術館(スペイン・マドリード)に収蔵されている、これぞスタンダードという感じがする作品。至っておごそか…イエスの格好がちょっとだらしないけれど。

 さて、突っ込まれるべき人物とは…お前やー!(/`・ω・)/

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 彼女の名はマグダラのマリア。私はよく「マタグラのマリア? きゃっ、いやらしいっ!(`・ω・´*)ハァハァ」と読み違えていた頃があったとかどうでもいいよね(鼻ホジ)。

 彼女はかつてイエスに悪魔を祓ってもらい、それ以来懐いてしまった。禁欲の旅に女は無用といわれても、なんだかんだで最後までついてきた執念にイエスも根負け、弟子となる。もしかしたら愛人関係もあったかもしれない。というか、このテーマに出てくる女性、みんな名前マリアなのな、調べてたら。紛らわしいwww
 
 さて、彼女が何をやっているかというと、見ての通りイエスの足に楔でできた傷口を念で治そうとしている。気功みたいな感じ? それ何教で仕入れたの? それ以前にイエスさんはもう死んでいるので、傷を塞いだところでどうにもなりません、残念!

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 ショックで倒れる聖母マリアと支える使徒ヨハネ実はこの二人はデキている。彼女がイエスの亡骸を避けるように倒れていること、ヨハネが自分の主の死に顔を直視できないことなどが根拠だ。っつーか、聖母、なんか身ごもってね? もう臨月でね?

 ここで、新約聖書に書かれた"復活"が、大いに怪しくなってくる。イエス死後、聖母マリアはすぐ出産、2日掛けて精神と時の部屋に入れて倍速以上に成長させ、埋めたところに転がしておけば見事"復活"が再現されるではないか。うわぁい、替え玉!

ロレンツェッティの『キリスト降架』

 最後はイタリアの画家、ピエトロ・ロレンツェッティ作のものを。サン・フランチェスコ・ディ・アッシジ教会(イタリア・メッシーナ)に収蔵されている。

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 あっ、お楽しみ中でしたか。死後のイエスを囲んでスリスリペロペロ、クンカクンカ…使徒は全員ネクロフィリア(屍体愛好者)。いいから早く降ろしてやれよwww

 左手が空いてますので、お好きな方、どなたかいかがですか?( ゚∀゚)ハーハッハッハッハ!!

まとめ:信じちゃダメだよパトラッシュゥゥゥゥ!!

 以上、飽きてきたのでどんどん雑になってきた今回の名画遊びでしたとさ。敬虔なクリスチャンの方から刺されそうだ(前にもそんなことを言っていたような)。

 とにかく、「フラ犬」で一気にメジャー感が増した『キリスト降架』。他にも掘ったらいろいろありそうな気がする。そういえば、パトラッシュ。違うんだよ、アイツ、あぁいう感じじゃなかったんだよ。コリーとセントバーナードを足したような↓

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 これがどうして↓

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 こうなった。力仕事? お任せ下さい(胸ドンッ!)と言わんばかりの頼もしさ。真っ黒だし。あぁ、儚さ皆無(´Д⊂ 彼の犬種は「ブービエ・デ・フランダース」

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 きっちりクイズにも出ます(この写真は7年くらい前のものだけど、今シリーズでも既出確認済み)。このおかげで私はこの、正解率10%ちょいの答えを二度と忘れなくなりました、ありがとうパトラッシュ。というわけで以上です(`・ω・´)ゞ

過去の「名画"で"遊ぶ」シリーズはこちら↓